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「夏の海 日本海」
2000.8.1
山陰本線 小田-田儀
 日本海は実に多くの表情を見せる。夏真っ盛り、今日の日本海は実に穏やか。しかい写真を撮る私は、30℃を超える小山の頂上で汗を流しながら、列車の通過をじっと待つ。そこにやっと普通列車が通過。暑い風景を切り取ったはずなのに、できた写真は本当に涼しそう。
「大更進入」
2002.8.
花輪線 大更
 踏切がなり始め、列車が進入する。国鉄色の先頭にした3両編成だ。ホームの木の電柱、木製枕木の道床に朱色とクリーム色のツートンカラーが似合う。列車は一つひとつ駅に止まりながら、乗客をひろい、終点盛岡を目指す。
「夏の夜」
2002.8.14
岩泉線 岩手大川
 今日も日が暮れる。午後7時10分。下り最終列車は定刻通りに発車していった。乗降客はなし。ホームを照らす蛍光灯と白熱灯に虫が集まり、周囲の草の中から虫の声が聞こえる。列車が去ったレールを見て、「あぁ、このレールは東京に繋がってんだな」と思いを馳せる。午後7時過ぎ、東京はどんなに明るく賑やかなことだろう。東京も、ここ岩手大川も同じ日本。静寂に日本の広さを感じた。
「師走の月」
撮影年不詳 12月.
上毛電鉄 丸山下−富士山下
 深く澄み切った北風の強い夜。空には丸い月と数々の星座が輝いていた。なかでもオリオン座はよくわかる。その空の下、時間どおりに駅についた電車。ヘッドライトを煌々と輝かせる。
「number」
撮影年月日 不詳
東海道本線 幸田
 名物機関車「ゴハチ」。トロッコを牽いて飯田線を行けば多くの人が沿線でその姿を待ち構える。そんなとき人々は晴天、順光を願う。しかし夜、ゴハチはまた別の顔を見せるのである。水銀灯に照らし出されたプレート。車体の微妙な凹凸がこの機関車の歴史を無言のうちに物語る。
「出発を待つ」
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名鉄美濃町線 美濃
 社会の変化は交通システムも変化させる。モータリゼーションと少子高齢化の影響は近年とみに大きくなっている。鉄道会社にとっても輸送力の小さい地方線区は整理統合の対象である。残してほしいと郷愁にひたっていうのは簡単だが実態はそう簡単なものじゃない。地元の人が今まで同程度の公共交通サービスを受けられるように廃止するのは至難の業だ。
「構内」

名鉄美濃町線 美濃
 二本の架線支柱が印象的な美濃駅
廃止間近のこの日、空は青く晴れ上がり、その蒼に白雪が映えた。
清々しい。
しかしこの清々しさは一抹の寂しさもまたかきたてるのだった。
「改札口」
2002.8.15
十和田観光鉄道 三沢
 今年のお盆、北東北は例年になく雨がよく降った。初めて訪れた十和田観光鉄道、三沢駅は地方私鉄ならではの落ち着いた雰囲気をかもし出していた。まもなく改札が始まるのだろうか、駅員氏が現れたが所在無さげに遠くを見やる。
「任務を終えて」
2002,12,14
JRF 高崎機関区
 15年ぶりに行われた高崎機関区の公開。
 予定にあった最新鋭機の量産先行機並び、EF65500やその他国鉄色機、EF551やEF641001、EF6019など名物機の展示に混じって、今朝任務を終え、下周りに雪塊をつけたまま帰区したEF641010+EF641009の姿も。その雪が上越運用の過酷さを物語る。青と白のコントラストが美しかった。
「しらさぎ」
2002.12
東海道線 柏原−近江長岡
伊吹山の麓にはよく雪が降る。列車が関ケ原に差し掛かると車窓は次第に銀世界へ。ここ柏原にくれば完全に白一色だ。写真の列車は特急しらさぎ。白地に青の編成が風景にうまく溶け込んだ。683系の登場でこの光景を今年の冬見られるかどうか。ひょっとすると貴重な記録になるかもしれない。
「春の夕暮れ」
2003.4.27
烏山線 鴻野山−大金
 関東に走る数少ないJRの非電化路線烏山線。
沿線には豊かな里の風景が広がる。田植えのさなかの烏山沿線を写してみた。日没まであと小一時間。あたりがほのかにあかね色にそまりはじめた時、烏山行きの2両編成のディーゼルカーが走り去った。

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